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ご葬儀エピソード
「その人らしさ」を大切にした東京福祉会ならではの、ご葬儀にまつわるエピソードを紹介いたします
  • 家族を繋ぐ、想い出の校歌
    仏式 花祭壇
    「お礼状は私が書いてもいいですか?」とご長女様がおっしゃいました。 最近は定型の文章を使用するのではなく、在りし日のお姿や思い出を綴る「オリジナル会葬礼状」を希望される方が多くなっています。その文章は専門スタッフがお話をうかがいながら作成するほか、ご家族様に書いていただくこともできます。 「大丈夫ですよ」とお答えし、メールでご長女様とのやりとりののち、お礼状が完成しました。 そこに描かれていたのは、おじい様が明治大学で教鞭をとっていたこと、故人様もそこで学び、奥様と出会いの場ともなったこと、更には大学を仕事場として職務に邁進してきたこと。 なにより、故人様にとって明治大学で働き、お子様方も含め家族全員が明治大学の出身者として活躍できたことは、他に代え難い誇りであった、ということでした。 ご出棺の際には明治大学の校歌を流そう! 明治大学は故人様だけでなくご家族の皆様にとって特別な存在である、そう直感しました。 お別れの場面で明治大学の校歌が流れると、故人様のそばで喪主様が「まさか校歌が聞けるとは思わなかったなぁ」とつぶやきました。また、ご家族だけではなくご親族の皆様も校歌を口ずさんでいて、ご親族でも明治大学出身の方が多かったようです。 出棺の挨拶の時、喪主様の目には涙があふれていました。 その後ご自宅にお伺いしご長女様から伺ったのは、最近体調が優れずお話しすることも難しくなっていたご親族様までが校歌を口ずさんでいて、みんな驚いていたということ。 実はあの瞬間まで、校歌を流すことで本当に喜ばれるのか不安でした。しかし、校歌を流したことで、家族の思いが重なり合うきっかけになったのではないかと思います。 こういった瞬間に立ち会えることは、この仕事の大きなやりがいです。これからも、このあたたかい葬儀の場を提供できるよう、努力していきたいと思います。
  • 思い出の料理を囲んで
    仏式 家族葬
    故人様に供える「陰膳」について伺っているときの事です。 いくつかあるお膳の中から、一つお選びいただいた時、お孫様から声が上がりました。 「この焼き魚、ムニエルにしたらすごく喜びそうだよね」 意外な料理名に驚いていると、その声に続く形で「確かにおばあちゃんらしいな」「でも、お葬儀のメニューじゃないわよ」と、談笑まじりの会話が始まりました。 いかにおばあ様がハイカラな人だったか、和の食材で洋食を作ったことがあるなど・・・その会話を聴いた私は、そこに"故人様らしさ"を感じました。 祭壇の飾り方などご葬儀そのものだけではなく、お食事でも"らしさ"を表現出来るのではないかと思いつき、料理業者にメニュー変更を相談。焼き魚をムニエルに変えてもらえることになりました。 ご葬儀当日、配膳された食事を見て、みるみるにこやかになる喪主様の表情は今でも心に残っています。 打合せで伺った内容に沿える様、メニューを変更した旨お伝えしたところ、「ありがとう。故人も喜ぶと思います。」との言葉をくださいました。 皆様も「私の時は、何にしようかな?」「私は甘いものが」と、楽しそうに談笑され、和やかなひと時となりました。
  • 思い出の夏の味
    仏式 一般葬
    ご納棺の際には、お花の他、生前大切にしていた品やお好きだった食べ物等もお納めすることが出来ます。 あるご喪家様にそのことをご説明すると、「父は珈琲が好きでかなりこだわっていたから、それを入れてあげたい」という話になり、生前愛飲していた珈琲豆を納めるとともに、最後にお口に含ませてさしあげることになりました。 けれど、打ち合わせに同席していたお孫様が、納得していないような表情をされていたのでお伺いすると、「スイカも好きだったんだけど、"入れられないもの"のリストに入ってるから…」とのこと。 確かに、水分の多い果物は納めることができないのですが、打ち合わせが終わった後も、この言葉が忘れられませんでした。 そこでせめてもと思い、折り紙でスイカをつくり、もしよければこれを御祖母様にさしあげてくださいと申し上げました。お孫様はとても喜んでくださり、それだけでなく「自分でも作ってあげたい」と、告別式当日には色とりどりの折り紙で作られたスイカを持参され、おばあ様にさしあげていました。 ささやかではありますが、「何かしてあげたい」というお気持ちにお応えできたのではないかと思っています。
  • 故人様もまじえた、団欒の時を
    無宗教 家族葬
    家族が「美味しい」と言いながら食べているのを、いつも嬉しそうに見ていたという故人様。 その姿がとても印象深かったようで、お打ち合わせの席では、皆様がその様子をお話ししてくださいました。 通常、葬儀式場と、通夜振る舞い等の会食室は別に用意されます。 しかし今回は、皆様が口をそろえてお食事の際の様子を思い出として語っておられたことから、お元気だった頃のように、一緒のお部屋で食事をされてはどうかとご提案させていただきました。 東京福祉会の直営斎場をご利用いただいており、自由な配置が可能であるからこそのアイデアでした。 皆様からは是非にとのお言葉をいただき、式場内で故人様に見守っていただく中での通夜振る舞いとなりました。 「もう見送るばかりだと思っていたので、また母と一緒に食事ができて本当に良かった」 「帰る前に、もう一度と思って挨拶に行ったら、笑ってくれてるような気がした」 最後にいただいたこれらの言葉は、故人様と皆様の想いを繋ぐお手伝いが出来たと感じられ、 何よりもうれしく、励みとなりました。
  • 大切な我が家に、もう一度。
    仏式 一般葬
    闘病生活が長く、入院後一度もご自宅に帰れないまま旅立たれた方がいらっしゃいました。 「1日でも家に帰してあげたかったんですが、自宅に安置するのは難しいし・・・仕方がないですね」 当会の霊安室にご安置すると決めた後、無理に納得しようとしているような表情でつぶやいたご遺族様の姿に、私たちは何か力になることが出来ないかと考え、一つの提案をいたしました。 当日に式場へと移動する際、ご自宅お庭に停車し、30分という限られた時間ではありましたが、故人様やご家族様にそこでお過ごしいただいたのです。 生前、お孫様を喜ばせたいとアーチ状に育てた花々の下、長時間の移動が難しい等の理由で参列を辞退されていたご近所の皆様にも、お顔を見ていただくことが出来ました。 ご遺族の皆様も、ご自宅という大切な場所で故人様のお顔を見ることは、霊安室や式場でのお別れとはまた違う想いが浮かんだご様子で、とても喜んでいただけました。 「故人も喜んでいると思います。今日も良い天気で、晴れ男だったということを思い出しました。本当にありがとう」 改めて、皆様のお心に沿うことの大切さを感じた瞬間でした。
  • お好きだった花々に囲まれて
    仏式 花祭壇
    「花が好きな人で、手入れもまめにしててね・・・」 悲しみの中でも、想い出を語る時の喪主様はいつも笑顔で、その表情がとても印象的でした。 ご家族の皆様に、故人様と過ごされていた時と同じ笑顔でお見送りいただけるよう、故人様が大切にされていたというお花を準備することを思いつきました。 けれど、特に思い入れがあるとお伺いした「梅の花」は時期が過ぎており、花が咲いた状態のものは見つかりません。 それでも何か出来る事はないかと考え、故人様が育てた花々の写真をお借りして、式場の壁に飾ることにしました。 貸し式場では、利用方法が厳密に定められていて独自の工夫は難しいのですが、当会の直営斎場であったため考えたとおりの飾り付けをすることが出来、場内が少しでもご自宅の庭がイメージできる雰囲気になったのではないかと思います。 また、梅の枝を手配し、折り紙で折った梅花を飾り付けて、納棺花と共にお渡ししました。 決して綺麗とは言えない折り花でしたが、「梅の花が好きだったなんて、よく覚えていてくれたね」「綺麗に咲いてるわ」と受け取っていただき、故人様へ笑顔で話しかけながらお棺にお納めいただきました。 心をつくすことの大切さを、改めて学んだお式でした。
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