2度目の結婚記念日を迎えて 参列者ご家族・ご親族20名、ご会葬者50名 式場文京区内の寺院 形式仏式 一般葬 赤いバラの想い出とともに 初めてデートに誘った時のことを思い出してもらえたらと、金婚式の日にお父様がお母様に 赤いバラを贈られたのは20年ほど前のこと。 「なんてロマンチストなオヤジなんだ」ご長男様は、その仲睦まじいご両親の姿を見て微笑ましく思われたそうです。 ご長男様が社会人になられてからも、時折二人でお出かけされるときは決まって、お母様はお洒落な洋服で、お父様もお気に入りのスーツにポケットチーフを添えていらしたそうです。 「いつまでも元気でいられたら良いね」「人生を悔いなく過ごすために楽しみましょう」と 若い気持ちをいつも持っていらしたお父様とお母様。 葬儀が始まる前、誰もいない式場でお母様は当時を思い出されていたのか、お柩に眠る お父様を寂しそうに見つめられていました。 その様子を見ていた当会職員はご長男様から聞いていた赤いバラの話を思い出し、お別れまでに 間に合わせられるよう手配しお母様にその赤いバラをお見せし、 「こちらをご用意させていただきましたので、最後に奥様からご主人様に手向けて差し上げてください。」 とお伝えしました。 ご長男様も「今度はお母さんからオヤジに贈ってあげたら良いよ」と賛同していただきました。 参列されたご親戚の方たちからも「生前と変わらず、仲がいいね」「いつまでも同じ気持ちでいられなんて幸せなこと」などと羨ましそうにしながらも笑顔で話されていました。 「別れは悲しいけれども、2度目の金婚式を挙げることができ、記念日がまた一つできました。」 お母様のこのお言葉に、最愛のお父様への想いの大切さを改めて感じられた式でした。 その他の葬儀エピソードを読む