お好きだった花々に囲まれて 参列者ご家族・ご親族、友人 70名 式場ホール多摩国立(直営) 形式仏式 花祭壇 季節外れの梅の花 「花が好きな人で、手入れもまめにしててね・・・」 悲しみの中でも、想い出を語る時の喪主様はいつも笑顔で、その表情がとても印象的でした。 ご家族の皆様に、故人様と過ごされていた時と同じ笑顔でお見送りいただけるよう、故人様が大切にされていたというお花を準備することを思いつきました。 けれど、特に思い入れがあるとお伺いした「梅の花」は時期が過ぎており、花が咲いた状態のものは見つかりません。 それでも何か出来る事はないかと考え、故人様が育てた花々の写真をお借りして、式場の壁に飾ることにしました。 貸し式場では、利用方法が厳密に定められていて独自の工夫は難しいのですが、当会の直営斎場であったため考えたとおりの飾り付けをすることが出来、場内が少しでもご自宅の庭がイメージできる雰囲気になったのではないかと思います。 また、梅の枝を手配し、折り紙で折った梅花を飾り付けて、納棺花と共にお渡ししました。 決して綺麗とは言えない折り花でしたが、「梅の花が好きだったなんて、よく覚えていてくれたね」「綺麗に咲いてるわ」と受け取っていただき、故人様へ笑顔で話しかけながらお棺にお納めいただきました。 心をつくすことの大切さを、改めて学んだお式でした。 その他の葬儀エピソードを読む