家族を繋ぐ、想い出の校歌 参列者ご家族・ご親族、ご友人 50名 式場江古田斎場(直営) 形式仏式 花祭壇 母校への誇りを胸に 「お礼状は私が書いてもいいですか?」とご長女様がおっしゃいました。 最近は定型の文章を使用するのではなく、在りし日のお姿や思い出を綴る「オリジナル会葬礼状」を希望される方が多くなっています。その文章は専門スタッフがお話をうかがいながら作成するほか、ご家族様に書いていただくこともできます。 「大丈夫ですよ」とお答えし、メールでご長女様とのやりとりののち、お礼状が完成しました。 そこに描かれていたのは、おじい様が明治大学で教鞭をとっていたこと、故人様もそこで学び、奥様と出会いの場ともなったこと、更には大学を仕事場として職務に邁進してきたこと。 なにより、故人様にとって明治大学で働き、お子様方も含め家族全員が明治大学の出身者として活躍できたことは、他に代え難い誇りであった、ということでした。 ご出棺の際には明治大学の校歌を流そう! 明治大学は故人様だけでなくご家族の皆様にとって特別な存在である、そう直感しました。 お別れの場面で明治大学の校歌が流れると、故人様のそばで喪主様が「まさか校歌が聞けるとは思わなかったなぁ」とつぶやきました。また、ご家族だけではなくご親族の皆様も校歌を口ずさんでいて、ご親族でも明治大学出身の方が多かったようです。 出棺の挨拶の時、喪主様の目には涙があふれていました。 その後ご自宅にお伺いしご長女様から伺ったのは、最近体調が優れずお話しすることも難しくなっていたご親族様までが校歌を口ずさんでいて、みんな驚いていたということ。 実はあの瞬間まで、校歌を流すことで本当に喜ばれるのか不安でした。しかし、校歌を流したことで、家族の思いが重なり合うきっかけになったのではないかと思います。 こういった瞬間に立ち会えることは、この仕事の大きなやりがいです。これからも、このあたたかい葬儀の場を提供できるよう、努力していきたいと思います。 その他の葬儀エピソードを読む