供養膳に、想い出の一品 参列者ご家族・ご親族、友人 50名 式場府中の森市民聖苑 形式仏式 花祭壇 小さな気づきも大切に お打合せの時には、故人様のお好きだった食べ物やご趣味についても伺います。 この時は、ご家族が故人様の好きだった食べ物のお話をされていました。 「焼きそばがとても好きだったね」 「お父さんがご飯を作ってくれる時は、いつも焼きそばだった」 ここから話が弾み、父の為に焼きそばを作ってもってきても良いか?とのご質問を受け、是非お持ちくださいとお応えしました。 ご葬儀の日、式は粛々と進みましたが、焼きそばをお持ちになっている様子はありません。 悲しみと忙しさの中で、用意が出来なかったのだなと推察しました。 皆様が式場から火葬場へと出発された後、お戻りになってからの精進落としの準備をしているとき、ふとひらめいたことがありました。 そうだ、焼きそばを供養膳として供えさせていただこう! 急でしたが料理屋さんに焼きそばを手配し、ご家族が式場に戻ってこられる前になんとか準備することが出来ました。 皆様は会食室に入るなりその供養膳に気がつかれ、「焼きそばがお供えしてある!」と歓声が上がりました。 「お好きだったとお聞きしていたので、せめてもの気持ちでご用意させていただきました」とお伝えすると、皆様笑顔を見せてくださいました。 ささやかなサービスではありましたが、ご家族に喜んでいただくことができ、忘れられない葬儀の一つになりました。 その他の葬儀エピソードを読む