奥様へのプレゼントを持って 参列者ご家族・ご親族、友人 50名 式場東高野会館 形式仏式 一般葬 「家族の絆」の温かさを大切にしたい 故人様は出かけることがお好きだったそうです。 特に、先に亡くなられた奥様とは、桜の季節にはお花見に、また5月には自宅近くの植物公園でバラの香りを楽しむなど、良く一緒にお出かけになっていたとのことでした。 花がお好きだったのですねと伺うと、「花が好きだったのは、実は先に亡くなった母の方なんです。母が亡くなった後も、父は花の名所に出かけては、仏壇にお供えしていました」とのことでした。 花で結ばれたご夫婦の絆を知り、お見送りの時に何か出来ないかと思っていたところ、通夜のお勤めを終えたお寺様より、このようなご法話がありました。 「故人は極楽浄土へと旅立たれますが、そこには奥様が待っていてくれます。この先は二人で仲良く、残された皆さんを見守ってくださるのです。故人にとっても皆さんにとっても別れは悲しいことですが、悲しみの先には幸せも待っているのですよ」 このお話から、家族から故人様へ、そして故人様から浄土におられる奥様へと贈っていただくためのバラの花を用意させていただきました。 「お母さんに渡してあげてね」 「入院してから出かけられなかったけど、また花を見られてよかったね」 と言葉を掛けながらお花入れをされる皆様の目には、お打ち合わせの時にはなかった涙が浮かんでいました。 ご葬儀は、結婚式と違いとても短い日数で打ち合わせからご火葬までが過ぎていきます。 慌ただしい葬儀の準備の中で気を張り詰めている家族の皆様に、故人様を偲び、絆を感じ、冥福を心から祈る時間をご提供できること、悲しみの中にも少しでも「幸」が出てくるような温かい葬儀が出来るよう、今後も努めていきたいと思います。 その他の葬儀エピソードを読む