笑顔でお見送り 参列者ご家族・ご親族5名 式場江古田斎場(直営) 形式仏式 花祭壇 大切なものと一緒に旅立れて 故人様に想いを伝えることができるものとして『折り紙』があります。 「結婚指輪は一緒に旅立たせてもらうけれど、他の指輪は灰にしてしまうのはもったいないので、 形見としてもっていてね。お父さんにもうすぐ会えるし寂しいことはないわ。」 そう言って逝かれたお母様。 残された三人の娘様たちは「お洒落するのが好きで、外出する時だけでなく家にいるときも必ず指輪をつけていました。」とご長女様、「大切にしていたので、本心は柩に納めて欲しかったと思います。」と三女様、そして二女様は何も話さず哀しそうな表情をされていました。 貴金属類は柩に納めてはいけない決まりがあることをお分かりになっていらしても、思いきれないお気持ちが察せられましたので、「折り紙で指輪を作ってみてはいかがでしょうか。お別れの時、 お柩にお納めすることができますよ。」と提案させていただきました。 出来上がりも指輪に見えるように光沢のある折り紙を用意しました。娘様たちはお母様が大切にしていたルビー、アメジスト、ブルートパーズ゙、ダイヤモンドと色や形をイメージして一つ一つ気持ちを込めて丁寧に作られました。 完成した指輪を見た三女様は「本物さながらキラキラ光っていて綺麗ね」 二女様は「これでお母さんもあの世でお洒落ができるわ」 そしてご長女様からは「折り紙で素敵なものが出来ました。アドバイスいただきありがとうございます。安心して母を見送ることができます。」と感謝の言葉をいただきました。 三人の表情が哀しみから笑顔となったことはお母様への何よりのご供養になったことと思います。 ご家族様の気持ちに寄り添っていくことの大切さを改めて知ることのできた葬儀でした。 その他の葬儀エピソードを読む