お地蔵様へ願いを込めて 参列者親族10名・会葬者10名 式場江古田斎場(直営) 形式仏式 一日葬 御影様に見守られてのお見送り ご自宅でのお打ち合わせの際、リビングの窓際に置かれた20数年前先立たれたお母様の写真。 その写真に毎日挨拶されていたお父様は、施設に入られた時も母の傍にいたいとその写真を一緒に持っていき、いつも見ていられるようベッドの脇に置いていたそうです。 「元気だった頃はよく2人で買い物や旅行に出かけることが多かったのに、母が亡くなってからは気力をなくし、出歩くといっても自宅の周辺を散歩するだけでした。」とご長男様。 「母が病気になった時、自宅から近いとげぬき地蔵尊の【洗い観音】に身体の悪いところを洗い 清めてもらえるよう2人でお参りしていたことを想い出しました。母が亡くなってからは1人でお参りしていたのだと思います。」とご長女様。 お二人のお話しを伺った当会職員は、ご兄妹様のお気持ちに少しでも寄り添えればと、病気や心の痛みを直してくれるといわれている「御影(おみかげ)」を購入するため、巣鴨のとげぬき地蔵尊まで足を運びました。 葬儀当日お花入れの際「お父様よりこの御影様をお母様にお届けされてはいかがでしょうか。」 とお渡しし、お棺に納めていただきました。 ご長男様、ご長女様から「苦しんでいた母も楽になって、父の悲しみも癒されると思います。」 「私たちもお参りする時間がなかったので、このようなお心遣いに感謝いたします。」 と御礼の言葉をいただきました。 御影のお地蔵様が、お母様のもとへと旅立たれたお父様を見守り、そしてご両親に対して心残りだったご長男様、ご長女様の気持ちも楽にしてくれたのだと思いました。 その他の葬儀エピソードを読む